本屋大賞
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作成日時 : 2008/04/10 23:26
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一昨日(8日)、2008年の本屋大賞が発表された。
結果は、伊坂幸太郎の「ゴールデンスランバー」の圧勝。実は桜庭一樹あたりがもっと上位に来るかと思っていたのだが、候補作に二作入ったので票割れ模様。もっとも、桜庭さんは本屋大賞に先んじて「私の男」で直木賞とってしまっているので、ここは直木賞的には第二の島田雅彦の道を歩みつつある伊坂幸太郎の受賞を素直に祝うべきかな。
「ゴールデンスランバー」は、構成も文章も会話も整っていて、非常に水準が高い作品だとは思うのだけど、でも従来の枠組みをそれほど突き抜けたところは無く、いかにも伊坂幸太郎。私は伊坂作品は出れば必ず読むし、読後感が良いこともあって総体的には高く評価しているのだが、一方で構成力の高さと品の良さ(decensy)が前面に出れば出るほど、作品の厚みというか余韻というかそういうものが少し限定されているような感じも持っている(このあたり、うまく表現できないので、思いっきり印象批評だけど...)個人的には、最近の作品より若干雑味のある「オーデュボンの祈り」「重力ピエロ」「ラッシュライフ」あたりの方が好きなんですよね。
本屋大賞は、客に勧めたい本、自分の店に置きたい本を書店員が選ぶというコンセプトだけど、その意味で言うと二位が近藤史恵の「サクリファイス」になっているのはなかなか良い選択。昨年二位の森見登美彦(今年も三位)同様、近藤史恵ももう少し評価されてよい作家。「サクリファイス」は、中編だけどよくまとまった作品で、ミステリーとしては上質だと思う。そうはいっても一位に押すかといわれるとちょっと困るけど、二位はベストポジションじゃないかしら。
本屋大賞については、昨年は、事前に候補作をすべて読んでいたので予想じみたことをしたのであるが、今年は各種事情により全然本が読めておらず今回の候補作のうち読んでいるのは「ゴールデンスランバー」「サクリファイス」「有頂天家族」「鹿男あをによし」の四作のみ。読書好きを自認している身としては、やや忸怩たるものがある。特に、桜庭一樹の作品を両方とも読んでいないのは、さすがに良くない。何とかしよう。
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