|
この前は、文春と"このミス"のミステリーベスト10をとり上げたが、今日は「本の雑誌」の2006年度ベスト10。顧問の目黒孝二(北上次郎)と編集長の椎名誠を中心に編集部員、営業部員がワイガヤで決めていく独断と偏見モード満載のベスト10。でも、なんだかんだ言ってエンタメ系のベスト10としては、これが一番信頼できたりする。 @一瞬の風になれ (佐藤多佳子 講談社) A奇蹟の自転車 (R・マクラーティ 新潮社) Bアイの物語 (山本弘 角川書店) C完璧な赤 (A・B・グリーンフィールド 早川書房) D愚者と愚者 (打海文三 角川書店) Eイリアム (D・シモンズ 早川書房) Fぼくと1ルピーの神様 (V・スワラップ ランダムハウス講談社) Gアジア新聞屋台村 (高野秀行 集英社) H鴨川ホルモー (万城目学 産業編集センター) I風魔 (宮本昌孝 祥伝社) 本の雑誌は、上半期のベスト10というのも発表するが、その中で上に採用されているのは9位の「鴨川ホルモー」と10位の「風魔」だけ。上半期1位の「図書館戦争」が年間ベスト10にかすりもしないという適当さ加減が、本の雑誌らしくてよい。 さて、このうち既読は、「鴨川ホルモー」だけ。ちょっと少ない。 とりあえず、絶対読まなきゃいけないのが「一瞬の風になれ」。読み手として信頼できると思っている人達が軒並み絶賛だからね。それにしても、あさのあつこ、森絵都、佐藤多佳子と児童文学出身の女性作家の躍進は目を見張るものがある。 「奇蹟の自転車」や「完璧な赤」も、単発では話題になるけど、年間ベスト10として取り上げるのは、本の雑誌くらいだろう。「完璧な赤」は、深紅の染料を巡る歴史ノンフィクション。興味を惹かれる。 SFが2冊。「イリアム」も読もうと思いつつ後回しにしている作品。D・シモンズだからハズレはないはず。「アイの物語」の山本弘は、ご存知と学会会長。近時本業のSF作家としてとみに充実。本書も含めて、最近の作品はどれも評判が良い。 「愚者と愚者」は、「裸者と裸者」に続く、どこまで続くかわからないシリーズの第二作。興味はあるけど、シリーズの先行き不透明だしなあ。次作が出たあたりでまとめて読もうかしら。 書店にいくと、この他にも多くの雑誌で年末の本の特集やっている。 ざっと見渡して面白そうなのがSIGHTの「ブック・オブ・ザ・イヤー 2006」 <文芸・評論> 高橋源一郎×斎藤美奈子 <エンタメ> 北上次郎×大森望 <コミック> 南信長 <海外書評> ミチコ・カクタニ <ベストセラー>小田嶋隆 というのは、超強力布陣。 あと、”豊崎由美×大森望”のメッタ斬りコンビが、週刊朝日で「2006年最強の本ベストテン」、月刊PLAYBOYで北上次郎を交えて「この10年で最も面白いミステリー・ベスト100」などというのをやっている。これもおもしろそうだ。 えっ?書評ばっかり読んでないで、肝心の本を読んだ方がいいんじゃないかって。 まあ、そういう考えもあるけど、こういう書評を読みながら、次にどの本読もうかなって考える時間も、本屋を渉猟するのと同じで楽しいんだよね。 |
| << 前記事(2006/12/14) | トップへ | 後記事(2006/12/17)>> |
| タイトル (本文) | ブログ名/日時 |
|---|
| 内 容 | ニックネーム/日時 |
|---|
| << 前記事(2006/12/14) | トップへ | 後記事(2006/12/17)>> |