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help リーダーに追加 RSS クロカン死す! 

<<   作成日時 : 2006/08/11 12:59   >>

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《理性》「えーと、ここに出てきてよかったんだっけ。メイド喫茶編限定登場のつもりだったんだけど。」
《本能》「そのはずだったけど、なんか、ごく一部で好評だったみたいで、試しにもう一回出てみればということみたいだよ。」

《理》「そういわれてもなあ。特段、おもしろいネタもないんだけど。」
《本》「雑談でスペース埋めときゃいいんじゃネ。」
《理》「そうするか。そういえば、昨日ネットでニュースみてたら、とうとうクロカンが死んだんだってね。」
《本》「エッ!宮藤官九郎が?」
《理》「それは、クドカン。あまりベタなボケすんな!」
《本》「へい。で、クロカンって誰?」
《理》「誰って、黒田寛一に決まってるじゃない。」
《本》「で、黒田寛一って誰?」
《理》「マジに知らないの?信じられない奴だな。革マル派創設者にして元議長。96年に議長職を退いたのちも実質的な革マル派の最高指導者。最近の若い子は知らないだろうけど、我々の世代だと超有名人だぞ。もっとも、我々が学生をしていた25年前には既に伝説的存在で、人前にはめったに姿をみせていなかったけどね。」
《本》「カクマルハかあ。いわゆる過激派っていうやつでしょ。なんかヘルメットに角材もって、変な書体の看板書いて、ハンドマイクで怒鳴っているイメージだな。そういえば、チュウカクハと喧嘩してるんだっけ?」
《理》「一応、『革マル派 vs 中核派』程度の常識はあるんだな。ちょっと安心した。」
《本》「カクマルハって、名前がおもしろい響きだよね。なんで「角」と「丸」なの?」
《理》「角じゃなくって革命の「革」、丸じゃなくってマルクスの「マル」。正式名称は、「日本革命的共産主義者同盟革命的マルクス主義派」っていうの。略して通称「革マル派」。日本の新左翼運動は組織分裂が繰り返される歴史なんだけど、「革命的共産主義者同盟全国委員会」という組織から、黒田寛一が中心となって1963年に分裂してできたのが革マル派。残った連中が中核派。だから中核派の正式名称は、もとのまま「革命的共産主義者同盟全国委員会」という。」
《本》「一度で覚えるのが無理だということだけはわかった。で、どうして喧嘩してるの?」
《理》「私も詳しくはしらないけど、まあ、路線の違いだな。」
《本》「革マル派の主張って何?」
《理》「ハンテイハンスタかな」
《本》「ダビスタなら知ってるけど。」
《理》「..........。反帝反スタ。反帝国主義反スターリン主義のことだ。」
《本》「中味はあえて聞かないことにするね。じゃ、中核派は。」
《理》「反帝反スタかな。」
《本》「一緒じゃん。」
《理》「うん、どっちも反帝反スタなんだけど、運動戦術の違いがもともとの対立原因。だけど、いったんわかれちゃうと後は近親憎悪みたいなところもあって、互いに相手は反革命的組織ということになるらしい。」
《本》「まあ、いずれにしても古くからの因縁なわけね。で、黒田寛一って、そのころからいたわけ?」
《理》「そのさらに前段階からいたよ。戦後の新左翼運動草創期からの中心人物で、理論家兼カリスマ的指導者。」
《本》「で、昨日亡くなったの?」
《理》「いや、6月下旬に病死したのが最近明らかになったということみたい。」
《本》「死後一ヶ月半か。ちょっと中途半端だね。」
《理》「何が中途半端なの?」
《本》「どうせなら、死んだのを3年くらい隠しておいて、『実は黒田寛一は3年前に死んでました』っていうほうがインパクトあるよ。」
《理》「それじゃまるで、上原専禄.....」
《本》「上原専禄って誰?」
《理》「歴史学者で、阿部謹也の先生で.....って、きりがないからやめよう。」
《本》「じゃ話を元に戻すと、死亡を隠しておいて、対立セクトを攻撃するのね。すると、相手はクロカンが死んだのを知らないから、警戒して逃げちゃうの。『死せるクロカン、生ける中核を走らす。』」
《理》「.....」
《本》「『むむっ、これはクロカンの罠か』とか言ったり.....」
《理》「話、全然元に戻ってないし。というか、君、ゲームのやり過ぎ。」
《本》「もーー、冗談通じないんだから。ところで、こんな話題振ってくるということは、理性君ってもしかして、過激派の隠れシンパ?」
《理》「ち、違う。恐ろしいこと言うんじゃない。」
《本》「フーン、それにしては詳しいよね。」
《理》「あのね、君がもの知らなすぎなだけ。今、いったことなんて一般教養のうちだよ。自慢じゃないが、戦後右翼運動の歴史についても左翼運動と同程度には語れるよ。」
《本》「怪しいな。右翼運動はダミーで、本命はやっぱり左翼運動じゃないの。」
《理》「違うって。でも、たまに革マル派や中核派の公式サイトみると結構おもしろいよ。」
《本》「公式サイトって、君、そんなものみてるの?」
《理》「いや、たまにだって。『わが革命的反戦闘争の高揚とその国際的波及を恐れる米日両権力者による闘争破壊策動を断固として打ち砕き、われわれは、<米中新対決>を根源とする戦争的危機の暗雲を根底から吹き飛ばす革命的闘いの拠点を確固としてうち固めたのである。』とか『「党の革命」が生み出す自己解放的な躍動感にあふれ、革命に勝利する労働者党建設をかちとろうという熱気がみなぎる感動的な集会になった。とりわけ青年労働者と全学連の力強い登場は反スターリン主義・革命的共産主義運動の爆発的前進を確信させた。』とか、いまどきなかなか読めない文章で楽しめるでしょ。」
《本》「何がおもしろいのか全然わからないんだけど....。かなりの特殊趣味だよ。それ。」
《理》「そうかなあ。80年代前半に大学生活を送った人間ならこのおもしろさわかると思うけどな。」
《本》「それより、このブログのエントリーを会社の人事部に送ったらどうなるかな。そっちの方がよっぽどおもしろいかもね。」
《理》「ヤメレ、しゃれにならん。」
《本》「しかし、やっぱりかなりの年寄り趣味だよ。そんなことばっか言ってると、会社でもいまどきの若い子ついてこないよ。」
《理》「こらこら、年寄り趣味って、君も俺と同い年だろ」
《本》「僕の精神年齢は《永遠の18歳》さ。」
《理》「真面目な顔でいうこっちゃない。ちょっとは恥ずかしいと思え。」
《本》「なら、言わせてもらうけど、理性君が、今、語ったことって何よ。すべて紙の上の知識じゃない。少しでも左翼運動とか右翼運動にコミットしたことあるの?ないでしょ。完全にノンポリだったでしょ。さっき、80年代前半に学生生活を送った人間云々っていったけど、同時代について語るというのはそういう紙の上の知識について語るっていうことじゃないと思うよ。」
《理》「おっ、君にしては、えらくもっともらしいこと言うじゃないか。じゃ、君にとって、同時代を語るというのは、いったい、どういうことよ。」
《本》「いいかい、こういうことだよ。昨日のニュースをみて、亡くなった人の話をするのなら、その対象は黒田寛一なんかじゃなくって、ブライト艦長についてこそ語るべきだっていうこと。」

追悼 ブライト艦長〜 に続く

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